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2009年5月2日土曜日

前略、忌野清志郎様

見ず知らずの私からあなたにこのようなメッセージをお送りすることをお許し下さい。あなたが旅立つと聞いて、いてもたってもいられなくなり、今の気持ちをしたためたくなったのです。今夜は私のような想いに駆られる人がきっと沢山いらっしゃいます。


あなたと、あなたの音楽との出会いは中学生のときでした。


当時聞いていたサンプラザ中野のオールナイトニッポンで「E-JAN」のプロモであなたがゲストで出ていました。そのときに聞いた、甘えるような甲高い独特の声に魅了されひきこまれていきました。



ビートパンクなど、自分の音楽嗜好はいろいろと渡り歩きましたが、RCは不思議といつでも傍によりそってました。つかず、はなれずのような関係で。それがいまでも続いてます。


RC SUCCESSIONのライブを生で何度か見る機会があり、その都度感動しました。 特に最後となってしまった90年クリスマスの武道館を見れたことは、今でも自分の中での誇りです。


「スローバラード」「雨上がりの夜空に」など、数々の代表曲がありますが、 自分が好きな数々の曲は「ハードフォーク」と呼ばれていた頃の作品です。


「女なんてどうせ、どれでも同じさ」と言い切ってしまう「国王ワノン一世の歌」


「一人じゃなにもできないくせに」と烏合の衆を痛切に表現した「シュー」


曲の歌詞に自分の言いたいこと、感じたいことを求めることが多いのですが、 あなたの作品には、表現の宝石がたくさん散りばめられてました。 自分の表現世界の中であなたの存在は大きくしめておりました。


曲に勇気づけられ、原動力となったことがたくさんありました。 時は流れ、感受性も思考も中学生、高校生だった頃とはかなり変化しましたが あなたの曲は、そんな自分の成長の中でも変わらずいろいろな世界を見せてくれました。




7、8年前になるでしょうか、赤坂ブリッツでのどんとトリビュートであなたの演奏を拝聴しました。


そのときにやってくれたジョンレノンのカバー、「イマジン」を聞き、理由はわからなかったのですが涙がボロボロこぼれたことを覚えてます。



夢かもしれない でもその夢を見ているのは
君一人じゃない 仲間がいるのさ
夢かもしれない でもその夢を見ているのは
君一人じゃない 夢かもしれない
君一人じゃない ひとりぼっちじゃない
ひとりぼっちじゃない・・


単純に「夢かもしれないけど みんなが考えていることなんだ」と受け取ってましたが、 いまの年になり、この曲が「大人になることによる孤独感へのエール」にも聞こえてきたんです。


「一人で考え、責任を持ち、行動する」

その中では「常に自分は一人なんだ」という認識をもってましたが



「そうじゃない、あなたはひとりぼっちじゃないんだよ」


とあなたが囁いているように聞こえたのです。


あなたが生み出してくれたものは、きっとたくさんの人の心に楔をうったと思います。



もちろん自分もその一人です。


あなたが、あなたの曲を歌うことはもうできないかもしれません。でも、音楽そのものはいつまでも、いつまでも残り続けます。


私の生き方はあなたの曲なしではありえなかった。


きっとこれからも心の拠り所にすると思います。


本当に、本当に、お疲れ様でした。


あの世でも、ギターをかき鳴らしてください。


自分がそこに行く日がきたら、あの世でできた曲をオーディエンスの一人としてたくさん聞かせてください。 才能にあふれるあなたのことですから、何十年もたてばきっとやまほど曲ができていると思います。そんな日を楽しみに・・・。


ご冥福をお祈りします。

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